フケ・かゆみ|まつもと皮膚科クリニック|福知山・丹波・丹波篠山市の皮膚科・美容皮膚科

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フケ・かゆみ DANDRUFF

フケ・かゆみ

フケは頭皮から出る老廃物、つまり肌から出る垢のようなものです。
人間の皮膚は、約4~6週間のサイクルで生まれ変わるターンオーバー(新陳代謝)という機能が備わっており、それは頭皮も同じことです。ターンオーバーのときに古くなった頭皮の角質が皮膚の奥から押し出され、剥がれ落ちたものがフケです。
通常のターンオーバーで発生するフケは垢のように小さく、通常は洗髪で取り除かれるため、目立つことはありません。

頭皮は体のなかでも、特に皮脂の分泌が盛んな部位です。
さらに、頭皮には皮脂や汗などを栄養とするマラセチア菌という皮膚常在菌がいます。ほどよい皮脂は頭皮に潤いをもたらし、マラセチア菌は雑菌や細菌の侵入を防いで頭皮の健康を守ってくれています。
ところが、何らかの理由で皮脂やマラセチア菌のバランスが悪くなり、多すぎたり少なすぎたりすると、頭皮のターンオーバーが崩れ、角質が大量に剥がれ落ちる「ふけ症」と呼ばれる状態になります。

きちんと洗ってもフケが出る、頭皮がかゆいという人は、「脂漏性皮膚炎」の可能性があります。脂漏性皮膚炎とは、頭皮や髪の毛の生え際、眉毛、鼻の周囲、耳の後ろ、わきの下、胸、股間部など、皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)にできる湿疹です。患部は赤みがあり、やや黄色い湿り気のあるフケ、あるいは乾燥したうろこ状のフケが出ます。ふけが固まってカサブタのようになることもあります。ほとんどの場合かゆみはありませんが、軽いかゆみを伴う場合もあります。新生児期から乳児期に見られる「乳児型」と、思春期以降の成人に見られる「成人型」があります。

原因

フケ・かゆみの原因

皮膚に常在しているマラセチア菌というカビ(真菌)の一種が脂漏性皮膚炎の発症に関係していると考えられています。皮脂を栄養源とするマラセチア菌が皮膚で増殖することにより、皮膚の炎症を引き起こすと考えられています。
脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌が分解した皮脂の成分による刺激や、菌に対する皮膚の反応により、湿疹反応が生じたものです。マラセチア菌が異常に増殖する原因として、環境による皮脂成分・分泌量の変化、ビタミンB群の代謝異常、入浴・洗顔の不足、ストレス、寝不足、ホルモンの乱れなどの要因が関連していると言われています。成人型の脂漏性皮膚炎は、特に思春期以降の男性によく見られますが、皮脂の分泌を促進する男性ホルモン(アンドロゲン)の影響が関係していると考えられています。

脂性型フケ(ベトベト型)

洗髪の不足などで皮脂が過剰にある状態の場合、皮脂を栄養とするマラセチア菌や細菌も必要以上に増殖します。
これによって地肌が刺激を受け、ターンオーバーが乱れて大量のふけが発生します。取り切れていない皮脂は酸化が進み、ほこりや汚れを吸着し、古い角質とまざりあってベトベトした脂性フケとなります。
もともと脂性肌タイプの人は、頭皮に皮脂や汗が人より多く発生するため、脂性フケになりやすいと言えます。

乾性型フケ(カサカサ型)

過度な洗髪や洗浄力の強いシャンプー剤を使用することによって、皮脂が必要以上に落とされることが原因です。
潤いがなく乾燥した頭皮は免疫力が低下し、ターンオーバーのリズムが早まって未熟な角質細胞まで剥がれ落ちるようになります。もともと乾燥肌の人は頭皮も乾燥しやすく、乾性フケになりやすい状態です。

日常生活の注意点

日常生活での注意点

皮膚を清潔に保ちましょう。適切なシャンプーを使って正しい洗髪方法を

まずは正しい洗顔や洗髪を行って、皮脂のたまりやすい部位を清潔に保つことが大切です。正しいケアを行って、皮脂汚れをためないようにしましょう。油分を多く含む整髪剤・シャンプー・リンスの使用は控えましょう。抗真菌剤を含むシャンプー・リンス・石けんに変えるのも改善に役立つことがあります。
洗髪時には爪をたてたり、皮膚をゴシゴシこすらないように注意し、泡で優しく洗うようにしましょう。当院では、患者さまに頭の洗い方やシャンプーの選び方、食生活や日常生活でのアドバイスをさせていただきます。
ちょっとした心がけで、頭皮の状態を健やかに保つことが出来ます。

生活習慣を見直しましょう

睡眠不足やストレスは皮膚症状を悪化させます。十分な睡眠を心がけましょう。気分転換する時間をもうけて、ストレスをためないことも大切です。
暴飲暴食や偏った食生活も、皮膚症状を悪化させます。栄養バランスの整った、規則正しい食生活を心がけましょう。

保湿ケア

乾性フケの方の場合は、頭皮の乾燥を防ぐために、保湿効果のあるローションやオイルを使用しましょう。

治療方法

薬物療法(保険診療)

脂漏生皮膚炎は、患部に炎症が起きている状態です。
塗り薬によって、まずは頭皮の炎症を抑えます。一般的に炎症を抑える塗り薬(ステロイド外用薬)やカビの繁殖を抑える塗り薬(抗真菌剤)などを使用します。場合によっては飲み薬も併用し、内からの皮脂の分泌を抑えることもあります。

抗真菌薬の外用剤

マラセチア菌の増殖を抑えるために、抗真菌薬を用います。

ステロイド外用剤

頭皮の炎症を抑えるために、ステロイド外用薬が使用されることがあります。

抗ヒスタミン薬

かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。

適切なシャンプー選びと正しい洗髪

適切なシャンプーの選択

頭皮の状態に合ったシャンプーを使用します。乾燥肌には保湿成分が含まれたシャンプー、脂性肌には皮脂をコントロールするシャンプーが効果的です。

正しい洗髪方法

頭皮を優しくマッサージしながら洗い、しっかりとすすぐことが重要です。

頭皮のマッサージ・ブラッシング

頭皮マッサージ

血行を促進し、頭皮の健康を保つために、定期的に頭皮マッサージを行います。

適切なブラッシング

頭皮を傷つけないように、柔らかいブラシを使用して優しくブラッシングします

よくあるご質問

Q

フケの原因は何ですか?

A

フケの原因には、頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌、マラセチア菌の増殖、不適切なシャンプーの使用や洗髪方法などがあります。

Q

フケとかゆみを防ぐにはどうしたら良いですか?

A

適切なシャンプーを選び、正しい洗髪方法を実践することが重要です。
また、適度に頭皮の保湿を行い、バランスの取れた食事を心がけ、十分な睡眠をとったり、ストレスの解消も大切です。

Q

フケやかゆみが続く場合はどうすればいいですか?

A

フケやかゆみが続く場合は、皮膚科専門医に相談することをおすすめします。
専門医が原因を特定し、適切な治療法を提案いたします。

Q

フケが多いときはどのようなシャンプーを使えばいいですか?

A

抗真菌成分や抗炎症成分が含まれた薬用シャンプーを使用すると効果的です。
乾燥が原因の場合は、保湿成分が含まれたシャンプーを選びましょう。

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