男性型脱毛症
AGA
症状
思春期以降、額の髪の生え際が後退したり、頭のてっぺんの髪のボリュームの低下によって地肌が見えやすくなる症状が典型的です。
細くて短い髪の毛が多くなり、全体として薄毛が目立つようになります。
~AGAは進行性~
何もせず放っておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。AGAは早めのケアが大切です。
~こんな症状はありませんか?~
・思春期以降にうす毛の症状が始まり、徐々に進行する
・額の生え際や頭頂部の髪がどちらか一方、または双方から薄くなり、進行する
・産毛のような十分に育たない髪の毛が多くなる
・太くしっかりとした髪の毛が、細く短めの髪の毛になり、頭皮が透けて見えるようになる
・両親、兄弟、祖父母に脱毛症を認める事が多い
~髪の毛とは~
髪の毛は毛包で作られます。毛包の根っこには毛球があり、毛母細胞と毛乳頭からなっています。
~正常時のヘアサイクル~
髪の毛1本1本には寿命があり、それぞれの毛が伸びては抜け、また新しく生える事を繰り返しています。
これをヘアサイクルと呼んでいます。図のように毛包は成長期・退行期・休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が
一番長く通常2~6年間続きます。成長期に太くしっかりとした毛(硬毛)となり、1か月で約1cm伸びます。
しかしAGAの方は成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しないまま抜けてしまい、抜け毛が増えたと感じるようになります。
原因
一般的に遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因と考えられています。AGAの脱毛部には、活性型男性ホルモンのDHT (ジヒドロテストステロン)が高濃度に見られ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなる(数ヶ月~1年)ことで、毛包が十分に成長しないまま、退行期・休止期に移行するため、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細く短い産毛のような髪の毛(軟毛)が多くなると、全体として薄毛が目立つようになります。 何もしないでいると、髪の毛の数は減り続けてしまいます。進行を抑えるためには早めのケアが大切です。 AGAの脱毛部にはT(テストステロン)から産生された、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が 高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。 AGAは、抜け毛・うす毛がゆっくりと進行していきます。 ただし、AGAでは普通うす毛になっていても、産毛は残っています。 毛包が存在している限り、髪の毛は長く太く育つ可能性があります。決してあきらめないでください。
注意点
①食事はバランスよく
髪は肌と同じように、体の栄養状態を反映します。バランスの悪い食事をしていると肌の調子が悪くなるように、 髪のコンディションも悪くなる可能性があります。毛髪の主成分は硬ケラチンというたんぱく質です。 そしてミネラルがケラチンの合成を促進します。良質のたんぱく質を摂取しましょう。肉類、魚や大豆製品、ミネラルを多く含む海藻などは積極的に摂るようにしてください。出来るだけバランスの良い食事をとりましょう。
成分 | 効果 | 種類 |
①タンパク質 | 髪の基本成分ケラチンの元 | 肉・魚・卵・大豆製品・豆類・牛乳・乳製品・カキ |
②ビタミンA | 抗酸化作用・頭皮の血行を促進 | 人参・カボチャ・小松菜・ほうれん草などの緑黄色野菜・レバー・うなぎ・豚肉・鶏肉 |
③ビタミンE | 頭皮の血行を促進・髪の老化を防ぐ・毛母細胞の活性化 | 小麦胚芽・大豆・ごま・アーモンド・緑黄色野菜 |
④ビタミンC | 頭皮の血行を促進 | レモン・オレンジ・さくらんぼ・イチゴ・柑橘類 |
⑤ビタミンB | 髪・頭皮の新陳代謝を促す・髪の基本成分ケラチンの元 | 玄米・小麦胚芽油・豚肉・レバー・マグロ・緑黄色野菜・卵・ナッツ類 |
⑥コラーゲン | 髪のツヤやハリを良くする・毛包幹細胞を保護 | 長芋・レンコン・納豆・鶏皮・手羽先・うなぎ・エビ |
⑦ヨード | 髪の発育を促進 | ワカメ・昆布・ひじき |
⑧エイコサペンタエン酸 | コレステロールを防ぐ | イワシ・ブリ・サバなどの背の青い魚 |
⑨亜鉛 | 髪の成長に必要 | 貝類・ナッツ類 |
※とりすぎるとダメな食べ物:高脂肪高カロリーの食品(油ののったステーキなど)、お菓子や飲料に含まれる糖分、塩分の多い食品、発汗作用のある刺激物(激辛料理など)、アルコール、カフェイン、ファストフード・コンビニ弁当などの加工食品
②飲酒・喫煙を控える
過度の飲酒や喫煙は毛根への血行を悪くして、毛髪の栄養不足を招くので、控えめにしましょう。週に1日~2日は飲酒しない日を設けたり、1日のタバコの本数を減らしてみる事からまずは始めてみましょう。
③質の良い眠りを
成長ホルモンの分泌が多い22時~2時には、できるだけ就寝するように心がけましょう。正常なヘアサイクルで髪を成長させるには、成長ホルモンが重要です。また、時間帯に関係なく最低6時間以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。
④ストレスの少ない生活を心がけて
ストレスが直接AGAに影響するかは、科学的には実証されていません。ただ、過度なストレスは自律神経に悪影響を与えます。例えば睡眠不足になったり、きちんとした食事がとれなくなったりして、髪の毛に良くない環境を作ると考えられます。出来るだけスポーツをしたり、趣味に打ち込んだりして、ストレスが少ない生活を心がけましょう。
⑤適切なヘアケアを
適切なヘアケアによって、頭皮を清潔にかつ健康に保ち、血流をよくする事で髪の毛が育ちやすい環境を整える事ができます。
~正しい頭の洗い方~
①シャンプー前に髪全体をぬるま湯で十分に濡らします。これで汚れを大体落とします。
②シャンプーを適量手に取り、よく泡立てて頭皮から髪全体になじませます。
③指の腹でやさしくマッサージしながら丁寧に洗います。
④シャンプーが残らないように、たっぷりのぬるま湯ですすぎます。その後リンスを髪の毛先を中心になじませ、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
⑤濡れた髪をタオルドライした後、ドライヤーなどで乾かします。(ドライヤーはあまり熱くせず、ゆるい温風か冷風で乾かすようにしましょう)
治療方法
内服療法
①プロペシア(主成分:フィナステリド)
当院では、「フィナステリド」を主成分とした、米国メルク社が開発した世界初のAGA治療薬(医薬品)「プロペシア」を 処方しております。フィナステリドが、発毛阻害要因となっている男性ホルモンの働きを抑制し、抜け毛を予防。 AGA(男性型脱毛症)患者様の98%に効果を確認されています。米国FDA認可を取得しており、日本では万有製薬が2005年に厚生労働省の輸入承認を受けました。 現在では世界60ヵ国以上で発売され、日本国内では13,000施設を超える医療機関で処方されています。
~DHT産生を抑制・抜け毛を予防~
抜け毛抑制薬「プロペシア」は、Ⅱ型5α‐還元酵素を阻害し、男性型脱毛症の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)産生を抑制します。DHTはAGA(男性型脱毛症)患者様の頭皮脱毛部分に、多量に存在する事が確認されており、5α‐還元酵素によってテストステロン(男性ホルモン)から作られます。このDHTから脱毛シグナルが出ると、髪は長く太く成長をする前に抜け落ちてしまい、細く短い毛が多くなり、薄毛が目立つようになります。プロペシアは、この5α‐還元酵素を阻害し、DHTの産生を抑制することで、短縮されたヘアサイクルを正常に戻し、抜け毛を予防します。
②ザガーロ(主成分:デュタステリド)
「ザガーロ」はテストステロンをDHTに変換するⅠ型およびⅡ型の5α‐還元酵素を共に阻害し、DHT濃度を低下させます。 「ザガーロ」の投与により、DHT濃度が低下すると、ヘアサイクルの正常化が促され、毛髪数の増加が期待できます。1日1回(なるべく24時間おきに)、食事に関係なく内服できます。AGAの改善には、ヘアサイクルの中の短縮した成長期の正常化が重要です。一般的に、効果はフィナステリドの成分よりもデュタステリドの方が高く、フィナステリドが効かない患者様にも効果が期待できます。(遺伝子レベルでフィナステリドの効果が出にくい患者様もおられます。)
~内服薬処方にあたってのご注意~
医薬品の為、処方には医師の診察が必要です。主な副作用として、下記に挙げるものが数%報告されています。
~副作用~
性欲減退・勃起機能障害(ED)などの男性機能低下 全身倦怠感(肝機能障害) 食欲減退、乳房障害、抑うつ症状 このような症状に気づいた場合は、早めに当院医師へご相談ください。
※プロペシア及びフィナステリドの服用中は、献血が出来ません。服用中止から1ヶ月以上経過していれば、献血が可能です。 ザガーロおよびデュタステリド服用中、あるいはどちらかを内服した最後の日から6ヶ月間は献血が出来ません(妊娠または 妊娠している可能性のある婦人および授乳中の婦人の体内にフィナステリド・デュタステリド成分が入るのを防ぐため)。 服用中は輸血が出来ません。内服開始後2週間~1ヶ月くらいで「※初期脱毛」がおきる可能性があります。
※初期脱毛とは、AGA治療を始めた時に、一時的に起きる脱毛症状の事です。治療開始後2週間~2・3ヶ月から始まります。ヘアサイクルが正常に整っていく過程で起きている、一時的な脱毛ですので心配はいりません。初期脱毛が続く期間は2週間~3ヶ月とかなり個人差があります。全ての人に起きるものではありません。
③サプリメント(亜鉛配合サプリメント)
AGA治療薬との併用を目的とした亜鉛サプリメントです。 高配合された亜鉛には、抜け毛を減少させる働きがあります。毛母細胞の増殖を促し、発毛を促進する効果もあるため、抜け毛内服薬との併用で相乗効果が期待できます。
④ミノキシジル
「ミノキシジル」は元来血管拡張作用のある高血圧の薬として開発されましたが、発毛効果もあることがわかりました。「ミノキシジル」は毛乳頭細胞に働きかけて、アデノシンという成分を分泌させます。アデノシンは、生体内でエネルギー伝達やシグナルの運搬に関わります。アデノシンには毛髪の生成をサポートする細胞増殖因子の産生を促す働きがあります。そのため、ミノキシジルによって発毛が促進されるのです。服用は最低6ヶ月間は継続する事が大切です。発毛効果が表れた後も使用を継続すれば、AGA進行の予防に効果的です。
~処方にあたってのご注意~
医薬品のため、処方には医師の診察が必要です。主な副作用として下記に挙げるものが数%報告されています。
~副作用~
頭痛、めまい、動悸、不整脈、血圧低下、利尿作用、むくみ、全身の毛が増加する(多毛症) このような症状に気づいた場合は、早めに当院医師へご相談ください。
~ミノキシジルの内服が出来ない方~
下記の疾患をお持ちの方は、ミノキシジルの内服が出来ません。あしからずご了承ください。 低血圧、貧血、心臓疾患
外用療法
①塩化カルプロニウム(フロジン液®︎)
皮膚の血管を拡張して血流をよくする作用があり、頭皮に塗ると、機能低下状態にある毛根が活発になり、
脱毛防止、発毛促進に繋がります。処方には医師の処方箋が必要です。
②ミノキシジル
直接毛母細胞に働きかけ、毛母の細胞分裂を活性化させ、髪の成長を速めてくれます。また、ミノキシジルは毛細血管を広げ、血液の流れをスムーズにします。また、髪の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけ、 ヘアサイクル(毛周期)を延長させる働きもあります。さらに、毛乳頭細胞から作られる毛母細胞を刺激する物質の産生を 促したり、毛乳頭細胞そのものを増殖させる働きがあります。これらの作用によって、ミノキシジルは発毛を促しています。 最低半年間のご使用をお勧め致します。効果が見られにくい場合は、濃度を徐々に上げていく事が出来ます。
~ミノキシジルの使用方法~
・1日2回、1回1MLを脱毛している頭皮に塗布してください。
・用法用量の範囲より多量に使用しても、あるいは頻繁に使用しても効果は上がりません。定められた用法用量を厳守してください。 (決められた以上に多く使用しても、効果の増加はほとんどなく、副作用の発現する可能性が高くなります。)
・目に入らないように注意してください。万が一、目に入った場合には、すぐに水またはぬるま湯で洗ってください。 なお、症状が重い場合には眼科医の診察を受けてください。
・薬液の付いた手で目など粘膜にふれると刺激があるので、手に付いた薬液はよく洗い落としてください。頭皮にのみ使用し、内服しないでください。
・アルコールなどに溶ける恐れのあるもの(メガネ枠、化学繊維等)にはつかないようにしてください。
・整髪料及びヘアセットスプレーは、本剤を使用した後に使用してください。 ・染毛剤を使用する場合には、完全に染毛を終えた後に本剤を使用してください。
~処方に当たってのご注意~
医薬品のため、処方には医師の診察が必要です。主な副作用として、下記にあげるものが数%報告されています。
~副作用~
頭皮の赤み、かゆみ、かぶれなどの皮膚症状、血圧低下、※初期脱毛 このような症状に気づいた場合は、早めに当院医師へご相談ください。
~ミノキシジルの外用が出来ない方~
下記の方は、ミノキシジルの外用ができません。あしからずご了承ください。
ミノキシジルに対して過敏症のある方、20歳未満の方、AGA以外の脱毛症の方、心臓や腎臓に障害のある方、甲状腺機能障害の方
※初期脱毛とは、AGA治療を始めた時に、一時的に起きる脱毛症状の事です。治療開始後2週間~2・3ヶ月から始まります。 ヘアサイクルが正常に整っていく過程で起きている、一時的な脱毛ですので心配は要りません。 初期脱毛が続く期間は2週間~3ヶ月とかなり個人差があります。全ての人に起きるものではありません。
ヘアフィラー
~世界で最初の毛髪用注入剤~
メスを使わない、頭皮に注射するだけの育毛治療
毛母細胞と頭皮のリバイタライジング Hair cell and scalp revitalization
当院では、メスを使わずに、頭皮に薬液を注射するだけの、毛髪用注入剤による育毛治療を行っております。
Dr.CYJヘアフィラーは、髪の再成長、頭皮の再構築のために開発された「ペプチド複合体」が配合されており、従来の成長因子よりも安定した作用が期待できます。
韓国のCAREGEN社が、ペプチド※をcompound(混ぜ合わせる)する技術によって開発した、全く新しい機能を有するペプチドです。
この製法は、世界で122の特許を取得し、日本国内でも14の特許を取得しています。
HARG+®(ハーグプラス®)療法(エクソソーム、ヒト幹細胞培養上清液 療法)
~早く効果の実感できる育毛治療~
毛髪細胞に有効なエクソソームのみを頭皮に直接注入することで、毛母細胞が活性化され、成長因子の分泌が促進されます。
これによって発毛に必要な栄養を送り出す機能も活性化されて薄毛、抜け毛を抑制する効果が期待できます。
また男女を問わず、毛母細胞を刺激し、ヘアサイクルを正常化させて、育毛・発毛をうながします。
エクソソーム育毛のメリットは2つ挙げられます
①AGA治療薬より効果が早い
一般的なAGA治療薬に比べて効果の表れるスピードは早いと言われています。
個人差はありますが1回の注射でも約2ヶ月後には地肌が目立ちにくくなり目に見えた効果を実感する方が多いです。
5回前後続けていくことで、しっかりと治療効果を実感していただくことができ、男女共に細くなった毛をエクソソームの能力によって太く再生していきます。
②副作用の心配が少ない
エクソソーム薄毛治療では成長因子や有効成分で発毛・育毛を促がしている為、副作用の心配は少ないと言われています。
【AGA治療薬の代表的な副作用】
頭皮の赤みやかぶれ、かゆみ
肝機能障害
吐き気 動悸 頭痛
性欲減少、勃起不全、精液減少 うつ
当院は京都でHARG+®(エクソソーム)療法を導入している数少ないクリニックです。
京都で薄毛・育毛でお悩みの方はぜひご相談ください。
- こんな特徴があります
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安全性が高く副作用が少ない
自分の毛髪で再生される
薄毛・抜け毛の抑制